思考法図鑑

★あらすじ

「思考法」とは、「問題解決を目的として結論を導き出すために、考え方の道筋や方法を体系化したもの」。本書ではさまざまな思考法を「どんな思考法か?:What」、「なんのための思考法か?:Why」、「どうやって使うのか:How」の視点から解説、紹介している。

論理的に考える力があらゆる思考力の基礎となる。問題とは「あるべき姿」と「現状」のギャップであり、それを明らかにすることが重要。そのための思考法には「論理的思考(ロジカル・シンキング)」、「批判的思考(クリティカル・シンキング)」、「要素分解」、「メタ思考」、「ディベート思考」などがある。
全体を捉える力が必要で、さらにはズームイン(全体から部分)とズームアウト(部分から全体)を行き来しながら考えをまとめていこう。

アイデアの発想力を高め、問題解決に導こう。新しいアイデアは、既存の要素の組み合わせによって生まれることが多い。発散と収束を繰り返しながら思考をまとめていき、他社の知識や経験も大いに利用しよう。そのための思考法には「ブレーンストーミング」、「水平思考」、「逆接思考」、「弁証法」、「ストーリー思考」などがある。
直線的な思考ではなく、非連続で拡張性の高い発想を行うための思考法群で、豊かな発想のためには是非とも必要となる物ばかりです。

意志決定をするためには分析力が必要となります。分析をする際には、目的と仮説を持って望むのが効率的です。「分解」と「比較」によって物事の間にある関係に目を向けよう。そのための思考法には「仮説思考」、「フレームワーク思考」、「相関分析」、「因果関係分析」、「KJ法」などがある。

仮説を構築し、それを検証していく。そのためにはデータを収集し、分析することも必要。定量的に分析して仮説を検証し、定性的分析をして仮説を生み出して(再構築して)いこう。

★基本データ&目次

作者株式会社アンド
発行元 翔泳社
発行年2019
副題ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60
ISBN9784798160948
  • 序章 思考法を活用するために
  • 第1章 思考の基礎体力を高める
  • 第2章 アイデアの発想力を高める
  • 第3章 ビジネス思考力を高める
  • 第4章 プロジェクトの推進力を高める
  • 第5章 分析力を高める
  • 思考を加速させるビジネスフレームワーク一覧
  • 参考文献・Webサイト

★ 感想

書名に「図鑑」とある通り、色んな思考法が図解入り、例題付きで紹介されています。なかなか便利そう。会社で、学校で、チームを作って何かを考えようとする時には、“考え方”や“考えるプロセス”に就いてもまずは統一的意識を持った方が何かと進め易いもの。もちろん、一人で何かを考えたり、こんな風にブログの文章を書こうという時にも、自分の考えを上手くまとめる仕方があれば便利。
とは言え、「ブレーンストーミング」やら「KJ法」やら、名前は知っているものの、いざそれを使ってみようと思うとどんな思考法なのかあやふやだったり、どんな感じで使えば良いのか実はよくわかっていないものもたくさん。本書のようにまとまって書いてあるものがあると、ぱっと取りだして確認できるので良いですね。一つの思考法に対して見開き二ページでまとまっているので、実際に会議をするときに冒頭で(Kindleなどを使って)参加者と確認をする時に使うのもいいかも。

附録(?)の「 ビジネスフレームワーク一覧 」も便利そう。本書内で紹介されたフレームワークが図入りで一覧にまとまっていて、あれ使おう、これどんなのだっけ?と言う時にさっと探せます。また、ありがたいことに、読者限定でそれらフレームワークのテンプレートがPowerPoint形式(「相関分析」などはExcel形式)で翔泳社のサイトからダウンロードできるようになっています(ユーザー登録が必要)。絵を見て自分で作っても大したことはないのですが、こういう見本があると楽で良いですよね。あと、事例もファイルになっているので、これを参考に使うのも良いでしょう。

ネットで探せばそれぞれの思考法の情報は得られるかも知れませんが、こうやってまとめておいてくれるのはやはりありがたいでしょう。使える「図鑑」として、一冊あると便利です。

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コメント

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